2011年10月29日土曜日

7月に植えたサツマイモの結果

能勢ではみなさん6月上旬に植えてるサツマイモ。

私は出遅れて7月中旬。

種苗店やホームセンターに苗がない頃に植えた。

そのおかげか、苗代は安い。

6月上旬は一番需要があるので、苗も高い(種屋から聞いた)

7月になると安くなるようだ。

同じものが他より安いとは好都合。

ただ、7月に植える人が少ないためか

みな心配になって、もしくは10月の連休に芋ほりを合わせたい人がいるので、

能勢では7月に植えるやつは、

できないやつみたいに思われるところがあります。(悲しい)

そんな理由じゃなく、単に出遅れたわけですが、

遅植えでもぜんぜん芋は大丈夫という結果がわかりました。

草ぼーぼー地帯の芋畑。
大豆→芋→大豆→芋の順で植わってます。

周囲の草は、あえて刈らず、

7月から約3ヶ月・・・ぼーぼーでした。

この草の根が次の作に腐植となって、役立ちます。

さてさて、

本題のサツマイモですが、

こちらもわんさか茂ってます。

蔓を切って掘ってみると、
根元に5~10個芋がついてます。

もーわくわくでテンション上がりますね~↑↑

結果はでかい!
でかすぎる芋!

7月に植えてもぜんぜんおっきなお芋となることがわかりました。

これから焼き芋~サツマイモサラダ~金時芋スープ~大学芋
楽しみです。

農家の食卓(大根とわけぎ)

若い人は食べたことがないだろうと思われる

わけぎ。ネギの仲間。

球根のようになり、夏眠する。

秋に植えてやると10月~分けつして伸びてくる。

このわけぎ、

一般に市場に出回る九条系ネギと異なるのが、

その食感と風味。

ぜんぜんネギ臭くない。食感は食べてもらえばうなずくと思う。

さっと湯がいて長めに切って、

甘い味噌だれで食す。

ただそれだけで美味い。

ぜひ一度食して欲しい。

お次に大根。
11月にもなると大根が主役になってくる。
ずっと脇役できた大根も冬の間は、輝く季節。

和食によく合う大根だけど、

以外にパスタにもあう。

それも、大根葉のパスタ金時人参を添えて。

ちなみにこの大根も無肥料でできた。

嫁さんに聞くと豆乳を使ってるらしい。

ほぼ野菜パスタいけますよ。

無肥料の野菜作り(鷹のつめ)

もちろん無農薬でもありますけど、

現在やってるのは、無肥料でできる野菜たちの一つ。

豆科の雑草カラスノエンドウや、その他の豆科雑草を
周囲に生やし、窒素を固定させます。

たったそれだけです。

人工的にやりたい場合は、ヘアリーベッチや、大豆、赤クローバー、クロタラリア

などを使用します。

*注)そもそも、サツマイモなどのように元から肥料分がなくとも育つ性質の野菜もあります。


今回はホームセンターで購入した20円の鷹のつめの苗で実験しました。

やはり・・・ホームセンターの苗は粗悪すぎます。(はずれが多い)

自分で作ったナスの苗はぐんぐん大きくなりましたけどね。

ホームセンターのは生育が良くないですね・・・

ただコストパフォーマンス考えると

文句言えないですよね。(汗)


実験報告↓
家庭菜園で稼ぐのでないなら肥料は必要ないなと思いました。
営農的にもうまくやれば、可能かと思います。

おばーの冬菜(10年もの)

嫁さんの実家に行くことになって、

そこで、おばーちゃんが、

自分で育ててる冬菜(ふゆな、とうな)のおひたしをだしてくれた。

普段は、小松菜やほうれんそうのおひたしが多いので、

どんな味かなと味見させてもらったら、

なんとも、食感が良い。

小松菜より噛み応えがあり、シャキシャキしててうまい。

独特な風味は薄いが、

さらっとたくさん食べれる菜っ葉もんといったところ。

間引きをしなかったので、細く仕上がった冬菜だが、味は格別だ。

なんせ、おばーちゃんが10年もの間、

おいしいなと思ったやつを選発してきたんですからね。

これをいくつか頂いて、料理してみた。

まー普通におひたしですね。
これが一番美味いと思います。

ひき肉と炒めてもおいしい。
風味が小松菜と比べ、薄いので
味の邪魔をしないところが、
色々な料理に活かせる感じです。

もともと、新潟や長野で寒い季節の菜っ葉もんとして、

作られてきたようす。

寒さに強い性質があるので、

越冬して春にとうを食べてもおいしいようです。

種をわけてもらったので、

おかげさまファームで引き続き採種していこうと思います。

ほうれんそうの様子

9月末ほうれんそうの種をまく。
最初は信じられんぐらい弱そうなほうれんそう。

 

あっというまに大きくなってどこぞのご家庭に嫁入り。
10月は暖かいので、生育も早く味もさらっとしている。
葉の厚みも薄いので柔らかい。

これが11月になると霜が降りるので、
ほうれんそうの味も食感も変わる。
楽しみです。

さて、ほうれんそうの種について少しだけお話を。

最近のほうれんそうの種はプライマリ処理(事前に吸水されている)がされていて、

発芽に吸水させる手間がない。

もともとほうれんそうは、乾季と雨季のあるところで

育ってたようで、ずーと長い乾燥時期を硬い尖った甲羅で

休眠する。

なので、ぱらっと降ったような雨では発芽しないようにしているようだ。

雨季がきて水分が十分に達すると発芽するシステムを

もっている。

けれど、農家の使うほうれんそうの種はネーキッド(裸という意味)+プライマリ処理が

されていて、簡単に発芽。

さらにいうと、

種のサイズもM,Lと選べる。

どっちがいいの?と種屋に聞くと

Lのほうが、子葉が大きく長い。そして初期の生育が強いという。

種苗メーカーによっては、MもLも3万粒で同じ価格となってるところもあるけど、

Mのほうが、たくさん入ってるところもある。

種を自家採種する場合は、両方混ぜて育てるほうがよいとは思うが、

単に生産する場合は好みなのかもしれない。

ただ、関東はL,関西はMが好まれるとよく聞くが・・・

作りやすくはなって、農家は楽になったと思う。

ただなんか奥歯にひっかかる感がある。

2011年10月14日金曜日

能勢黒えだまめ解禁

毎年、10月10日~10月20日ぐらいまで、

ビールのおつまみに合う、黒えだまめを生産。

6月前半に種をまいてから、約120日。

じっくり育つ黒豆(丹波系)は、早生の黒豆とちがって粒が大きく、甘み良し。

これを今年は元肥、追肥ともにいっさいやらず育てました。

心配はあったものの、

なんとか収穫できるサイズまで生育。

ありがたい。



灰汁が出たらとり、しっかりゆでるとおいしいです。

湯をきったら、天然塩をさっとかけて食べます。

2011年10月10日月曜日

一人でビニールハウスを組み立ててみる

今年はわけあって、周囲の農家さんにお願いして都合を合わせていたビニール張りを
一人で張ることになりました。

まだ日の出ない朝5時から畑に行って、無風の時間帯に張りました。

何回も脚立乗り降りして手間でしたが、なんとか無事3棟張り終え。

これから急いで冬のほうれん草をまいていきます。

2011年9月27日火曜日

農家の食卓



夏が終わると穂紫蘇を塩漬けにする。
これがご飯に良く合う。
うまし。


穂紫蘇の塩漬けにミョウガも混ぜようと採りに行ったら
花が咲いていた。


九条ねぎ

青い部分だけをきざんで冷凍しとく。

根っこはまた植える。

この繰り返しだけで

ねぎは買う必要がない。

都会でもそうされたら、

農家の仕事は困ったことになるが、

ねぎの需要は常にある。


今日はねぎ焼きでした。

寒くなってきたので、ねぎ食べて風邪ひかないように。


秋きゅうり収穫はじまりました。

ただ、今年はきゅうりの体調が良くない。

雨が多すぎたかもしれない。

キムチと混ぜて食べました。


2011年9月25日日曜日

稲刈ります。



友人の

稲刈り+ベコ作り+はざがけ

手伝ってきました。

やっぱり田園風景は日本人にとって

なにか神秘的な不可欠な何かを持ってますね。


大規模な水田で

でっかいコンバインで刈って

乾燥機で乾かすのもいいけれど

自分の手で刈って

太陽の天日でゆっくり乾かして行く。

アナログな

日本昔話みたいな

そういうのも大事。

わすれちゃいけない

自然の恵み。





2011年9月19日月曜日

なすびの採種果+お客さんくる。



F1品種からのスタートですが、

なすびのたねとり始めます。

なすびは、比較的

交雑も少なく

たね寿命も長い(約4,5年)ので、

たねとりは易レベルだそうです。


着果して熟すまで約50日~60日。

それまでぶら下げです。

小さなお客さんが茄子を買いに来てくれました。

茄子よりちっこい。

ありがとう。




2011年9月9日金曜日

なすびの間に大根

台風12号通過後、

なすびが倒れていました。

実も傷がついて出荷できるなすびが激減してしまいました。

葉も折れたりして

くやしいです。

なすびの間に生えてるのは、

緑肥あとの大根です。

三太郎

和歌山大根

源助大根

と短根ばかり。

日本は、ほんとたくさんの大根があるので、

作ってて楽しいです。

ちなみに、日本で一番作付け面積が多い野菜は

大根だそうです。


今年は、大阪の伝統野菜「田辺大根」のたねの申請を

頼んでみました。

申請が通れば来年は田辺大根も育てたいなと思います。


ビニールハウス自作肩換気

今回のビニールハウスのポイントは

換気のために肩換気を作ったことです。

余ってたビニペットとマルハナネットで自作。

以前までは、天窓を取り付けていましたが、

値段が一つ2万円するので、

一棟に4つつけると8万円もしていました。

うちのハウスは8棟あるので

天窓だけで

64万円にもなってしまいます。


少し予断になりますが、ビニールハウスの部品は

ほぼ独占企業状態になっているので、

ぜひ、他の企業にもがんばって良い商品を

作ってもらって競争してほしいものです。


今回は、価格のこともあったので、

(連続天窓と比較して)

自作で、なおかつ広い換気が可能な

ものをと考え実行。

これで、風に飛ばず、

しっかり換気ができ

野菜も良くなることを願っています。



2011年9月7日水曜日

太陽熱を利用する土の分解


トマトが終わった

ビニールハウスの中は

温度計、振り切ってます。

もうサウナですね。

何もせんで汗だらけです。

土の表面はアッチアチですし。


そんな高温環境の中

投入したコフナの微生物たちは

元気に活動。

残渣を分解していきます。






2011年9月2日金曜日

ブロッコリを育てるというか育つように。




うちのブロッコリの作り方は

まず株間がゆとりたっぷりなんです。

近所のブロッコリ農家さんをみると

わりと密植ぎみ。

同じ面積ならたくさん植えるほうが

農家の収入は増えます。


ただ、

たくさん育てるためには

肥料をたくさん入れなくてはだめなんです。


最初はおかげさまファームも

肥料をどかんと入れてきました。

そのほうが味が濃くておいしく感じるんです。


けど、

山や土手の草などを見ていて

どーして何もやらんのに

あんなに大きく育つんやろか?と

疑問を持っていました。


そこで、

昨年ぐらいから

肥料という考え方をやめはじめました。少しずつ。


どーしたら

野菜も雑草のように育つんやろかと。

肥料もやらんで

勝手に育つ。

それを目指して

秋冬野菜のブロッコリで挑戦中です。



いきなり

無肥料だと怖いので

少しだけ肥料は使っていますが、

明らかに

営農栽培で言われている窒素成分は足りていません。


その代わり

ブロッコリを植える前に

草をわざと伸ばし

すきこんでいます。

草が土に戻るときに

還元される窒素成分で

育ってもらう作戦です。


味は濃いより

あっさりになると思います。

予想ですが。





たねを洗う(メロンとスイカの場合)



メロンも食べごろになったら
たねとわたをくりぬいて
ボウルに2,3日寝かせます。
カビる前に、
きれいに洗います。

メロンのたねは、沈んだやつを来年に使います。
かぼちゃと違うんで注意して下さい。





スイカもメロンとほぼ同じです。

注意点は、

スイカのたねの表面にある透明な薄皮。

この薄皮があると発芽が抑制されるみたいです。

縁側からたねをぷぷっと飛ばしても発芽しにくいのは

このためなんです。


なので、ザルにこすりつけぐりぐり洗ってやります。



スイカは一個でたねが200個以上とれるので、

家庭菜園なら一株だけ交配してやれば

十分すぎるほどたねとれますよ。


たねを洗う(えびすなんきんの場合)

えびすなんきん(かぼちゃ)
まずは、味見して形とか模様とかよさげなものの

たねをわたごとくり抜いてボウルに入れ、2,3日おきます。

EM液を入れておくとより良いです。(かびにくい)

カビないうちに

たねを洗います。

きれいにわたを取り除きます。

かぼちゃのたねは

浮いてきますので、

浮いたやつを来年のたねに使います。

(沈んだやつも発芽しますので一応とっておきます。予備に)

しいな(たねが充実していないもの)も浮いてくるので、

後で取り除きます。


あとは

新聞紙に重ならないように広げて乾かします。

直射日光を当てないほうがよいです。

通気性がよい場所、風でたねが飛んでいかないところで

乾かします。

乾いたら新聞紙に包んで、缶かんにて保管。



2011年8月31日水曜日

スイカ収穫(たねとり3代目)

うまかったスイカから種をとり、

育てていました。

まわりからは、

とった種からできるん?とよく聞かれます。

なのでできると答えています。

スーパーで売ってるスイカより

うまい時だってあります。(笑)


もう爆弾みたいなスイカ

黒皮スイカは高級扱いされてて高いんですよ。

今年は整枝ができず小玉になりましたが、

十分なサイズです。

食いきれません。


難点は果皮が分厚いかなということです。

味や糖度などは育て方で変わってきます。

糖度は糖度計がなかったので、

食べて甘いかどうかで判断しました。(笑)

上の種が来年の3代目となります。

来年は、黄色いスイカや、俵型のスイカも作ってみたいと思います。

直売もトマトと併せて行いますので

よろしくお願いします。






なすび畑で観る土の育て方

まだまだ技術が確立したわけではありませんが、

肥料を入れなくても

野菜は育つことがわかり、

今年から実践しております。

野菜の育て方だけでなくて、

土の育て方も観察から学ぶ必要があるようです。


今回、なすびでその観察をしています。


なすびの株周りの土です。
ビニールハウスの乾燥した土と違って
常に潤ってます。
そして大小バラバラの土の塊ができています。
この土の塊と塊の間に雑草の根が絡んで伸びているのを
よく見つけます。



何やらフンがたくさんあります。
おそらくミミズか何か虫のフンでしょう。
その周囲には、(小さすぎて写真で確認できないですが、)無数のトビムシがいます。

このトビムシはおそらく、フンにいる菌を食べている可能性あります。

フンも食べていると思いますが。

トビムシのフンはさすがに目視では確認できませんでしたが、

おそらく大量にあるんだと思われます。


やはりフトミミズいました。
粗大な有機物があるとフトミミズが現れます。
その後、細ミミズ、サクラミミズなど小さなミミズが出現します。

ちなみにミミズの表面には剛毛という毛が生えています。
この剛毛を使ってウネウネして移動しています。



これはオサムシだったか、シデムシだったか、マルムシだったか

名前忘れてしまいましたが、分解者さんです。

刈って敷いた草を分解していってくれてます。


土の影響にどうかかわるかはまだわかってませんが、
クモは畑のパトロール隊です。

クモのイメージというと糸を張って待ち伏せですが、

実は糸をあまり使わず徘徊して捕食するクモのほうが8割なんだそうです。



こいつは何だろう?
はじめてみます。
コメツキムシかなと思いましたが違うようです。
ダンゴ虫の長いタイプです。



もちろん畑の番人カエル♪

虫嫌いの方にとっては嫌な写真だったかと思いますが、

土は植物と植物の根に住む菌、細菌、そして大型の昆虫、爬虫類、

さらに、小さな小さな土壌動物たちの食物連鎖、生態系により

育っていると思います。